火災避難を研究している東京理科大学大学院 関澤教授の監修のもと、リアリティが最大限に追求されたVRアプリだという。
・避難行動の判定機能
「避難体験VR」では、VRによって火災の煙による視界不良や、避難時に有効な判断要素を体験型で学ぶことができる。煙の状況は時間経過とともに変化し、またしゃがむことで目線が変わるなど、実際の火災避難時の状況に近い内容を再現しているという。映像視聴だけでなく、実際に自分で避難方向を判断し避難口を出るまでの一連の流れを体験できる。
最終的には、避難に要した時間や、避難時にどの程度煙を吸ってしまったかなどの避難行動をもとに、避難行動が評価される仕組みになっている。
・複数人での同時体験に対応
VRゴーグルを複数台用意することで、同じ災害現場を複数人で同時に体験することが可能になるという。また複数人はそれぞれ操作を行うことも可能になっており、集団での避難体験のシミュレートも可能だ。日本語の他に英語、中国語も用意されており、外国人向け防災訓練でも活用できる仕組みとなっている。日本語のほかにも中国語、英語の対応もしている「避難体験VR」は、外国人従業員を抱える企業や観光客への対応が見込まれる観光業界等での活用も期待できるのではないだろうか。災害が多い国だからこそこういったアプリを活用し、万が一に備えたい。
避難体験VR