大手配車サービスUberも多くの国でこの乗合サービスを展開しているが、このほどエジプトではバスによる乗合サービス「Uber Bus」を開始した。
・路線バスより停車少なく
エジプトの首都カイロでは交通渋滞が深刻化している。その一方で、市民みなが乗用車を所有できるわけではないという現実がある。そこにUberは目をつけ、市民にアクセスしやすい交通手段を提供しようと小型バスを投入した。利用方法はこれまでと同じで、アプリで乗車をリクエストし、向かう方向が同じ場合に乗車できる。
このサービスの売りはなんといっても運賃の安さだが、それに加え、停車する回数が少ないので路線バスよりも移動時間を短縮できる。
・他のマーケットも視野?
サービス開始に先立ち、Uberは9月にテストを開始していて、今回満を持しての本格投入となった。現在のところ、このサービスはエジプト限定とのこと。しかし、Uberは「よりアクセスしやすいプラットフォームにするための重要なステップ」と位置付けていることから、似たようなマーケットにも投入する可能性は十分にあると言えそう。
バスの乗合とは別に、Uberはインターネット接続が弱いところや、古いAndroid機種でも使えるアプリ“ライト版”を来年初めにも中東で展開することにしていて、発祥の地米国以外のマーケットに注力する姿勢が鮮明になってきている。
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