スマートフォンがあちこちに浸透した昨今だが、それでもガラケーの需要はまだまだ根強い。海外では「フィーチャーフォン」と呼ばれているが、通話の際はスマホのタッチパネルより確実な操作ができる点が魅力だ。

クラウドファンディング「Kickstarter」に、「Zanco S-Pen(以下S-Pen)」というフィーチャーフォンが登場した。Zancoといえば超小型フィーチャーフォンで有名な業者であるが、此度はタブレットの操作に用いるスタイラスペンと兼用の製品を開発した。

・カメラもついてる多機能フィーチャーフォン

ちょっと太めのスタイラスペンに、フィーチャーフォンの操作機構をそのまま付加したデザイン。それがS-Penである。

GSM900/1800、850/1900MHz帯を使用する製品で、SIMカードを内蔵するスロットが用意されている。Bluetooth接続機能もあるから、スマホとの連携も可能だ。通話の際は、ボイスチェンジャー機能を使うことができる。

また、このS-Penには前面と背面に30万画素のカメラもついている。これを使った写真・動画撮影もできる。ICレコーダーやラジオとしての機能もあり、日常のあらゆる場面で大活躍できそうだ。

ただ、このS-Penの真価はビジネスシーンでこそ発揮する。プレゼンの際、S-Penに内蔵のレーザーポインターや、先述のBluetooth接続を生かしたリモコン機能も活用することができる。ついでに書くと、このS-Penはスピーカーにもなる。

恐ろしく多機能なフィーチャーフォンだが、もちろん普段は単なるスタイラスペンとして使用しても構わない。

・日本での使用

しかし、ここでひとつ注意するべき点がある。上記のGSM周波数帯であるが、これは日本国内では対応できない。ただし開発者は日本への製品発送に対応するとしている。

S-Penは、Kickstarterで49ドル(約5500円)からの出資を受け付けている。配送は来年4月から。

Kickstarter