問題はその後。シュプリーム側が、「これは偽造組織の仕業。サムスンとの提携予定はまったくない」と、コラボを全面否定。予想もつかない展開に、周囲は騒然としている。
・コラボ相手は“シュプリーム イタリア”!?
サムスン中国支部デジタル・マーケティングマネジャー、レオ・ラウ氏によると、同社が組んだのは、本家本元のシュプリームではなく、「シュプリーム イタリア」と称するフェイクブランドだとのこと。さらに、ラウ氏は自身のウェイボー(Weibo)で、「『シュプリーム』は中国国内での販売権利がないが、『シュプリーム イタリア』は、日本を除くアジア・太平洋地域で販売することができる」と、事の経緯を説明。この投稿は、すでに削除されている。
・各国での商標登録がないことが要因?
シュプリームのアイコンは、あの独創的なボックスロゴだが、本国以外で商標登録されていないため、たびたびこうした騒動が引き起こされている。そのためイタリアでは、 "International Brand Firm"と呼ばれる会社が、Supremeのブランドとロゴを商標登録。"Supreme Italia"の製品を制作している。本家はこの会社を相手に、何度か訴訟を起こしたが、イタリア側の勝訴という、皮肉な結果に終わることもあった。今回の騒動の要因も、本家が中国での商標登録を怠っているからではないか、と見られている。
ラウ氏の投稿後、サムスンからの正式コメントは出されていない。この騒動、果たしてどこへ向かうのか。今後の展開を、要チェックだ。
souce by ars TECHNICA