じつは5Gに関しては、韓国が2019年3月に世界に先がけた商用化を計画している。これに対して中国は、2020年の5G商用化を掲げる。
今回、China Mobile、China Unicom、China Telecomといった通信企業に中低周波帯が割り当てられ、各社実用的な5Gネットワークの構築に向けて本格始動したかたちだ。
・協業企業と5G技術の開発を加速
北京に本社を置くChina Mobilは、保有する4G基地局数が200万と、世界最大の4Gネットワークを構築している。モバイルユーザーは920万人以上で有線ブロードバンドは1億5000万接続を誇る。カンファレンスでは、5Gネットワーク環境を促進するために300億元(約4900億円)の基金を設立することを発表。手始めに協業企業とともに100億元(約1600億円)を出資する意向を示した。
ネットワークを構築するために、2515~2675MHzと4800~4900MHzの周波数帯を割り当てられた同社は、実証実験を通して5Gネットワークで機能する端末やアプリケーションの開発を加速する。
・Snapdragon 855搭載のスマホも登場
カンファレンスではChina Mobile初の5Gスマートハブのプロトタイプを発表。また同カンファレンスでは、China Mobileと協業する企業のデモも披露され、Xiaomiによる初の5Gスマホ、「Mi MIX 3」5Gバージョンなども発表されている。上記5G製品にはQualcommが最近リリースした5G対応チップ、Snapdragon 855およびX50 5Gモデムを搭載し、下り最大2Gbps、上り1Gbps、遅延20ms以下の性能を備える。
China Mobileは来年上半期にはスマホを含む自社ブランドの5Gデバイスを発売する予定となっており、きたるべき5G時代に向けて着実に歩を進める。
参照元:China Mobile marches ahead with 5G trials/Chaina Daily
Xiaomi demos a 5G version of its latest flagship, the Mi Mix 3/The Verge
CHINA MOBILE ANNOUNCES THE FIRST EVER 5G SMART HUB/GizChaina