そこで、暖かくて、かぶり心地が良くて、しかも安全性を確保できる帽子「A1」をオーストラリアの学生が開発した。
・見た目は普通のウール帽子
オーストラリアのクイーンズランド工科大学で生物医工学とプロダクトエンジニアリングを専攻している学生コンビが開発した「A1」は、一見普通のウール帽子だ。柔らかく、たたんでバックパックにしまったりすることができる。しかし実は転倒などによる衝撃から頭を保護するという、なんとも頼もしい存在なのだ。しかも洗濯もできるという。
・鍵は非ニュートン流体
仕組みはこうだ。メリノウール70〜90%でできているインナーレイヤー、そして100%アクリル製のアウトレイヤーの間に、非ニュートン流体がブレンドされたものが挟まっている。この非ニュートン流体は、通常は粒子が自由に動き回っていて柔らかいが、衝撃が加わるとその部分に粒子が集まり、緩衝作用を発揮するのだという。
柔らかいのに衝撃から保護できるというのはなんとも不思議な気がするが、チームが手がけた最終製品は安全基準ASTM F2040とEN1077を上回っているとのこと。
重さは750グラムで通常のヘルメットより若干重め。厚さは23ミリとなっている。開発チームは来月にもA1をクラウドファンディングサイトKickstarterにもってくる見込みで、最安値パッケージは165豪州ドル(約1万3500円)〜となる見込み。
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A1/Anti