しかし子どもは水遊びが大好きだ。そこで、プール、海、川、湖でのレジャーをより安全なものにするために、リトアニアの大学が首輪タイプの子ども用水難対策エアバッグ「Buddy」を開発した。
・わずか120グラム
同様のものとしてはライフベストや腕につけるフロートなどがある。しかし、いずれもかさばるものだったり動きを制限したりするのが難点だ。その点、Buddyはわずか120グラムの軽量タイプで、動きの邪魔にならない。Buddyは早い話、車のエアバッグのような働きをする。車のエアバッグは衝撃で作動するが、Buddyは内蔵のセンサーが「水の中に沈んだ」ことを感知したときにエアバッグが膨らむ。
・3秒で浮力確保
エアバッグは4つ付いていて、感知してから完全に膨らむまでにかかる時間は3秒。完全に膨らむと、装着者の頭が水面から出る状態を確保できる。開発したカウナス工科大学の研究チームによると、3秒というのは子どもが溺れるのを防ぎ、そしてエアバッグが膨らむ過程で怪我をしないための理想のスピードなのだという。安全が確保されたら、Buddyは簡単に外すことができる。
プロトタイプをトレードショーに出品したところ予想以上の反響があり、研究チームはスピンオフSmartmedicを立ち上げた。今後は商品化を目指すという。
カウナス工科大学