Googleが、同社のニュースイニシアチブの一環となる、“ジャーナリズムAI”プロジェクトを発表。ニュース業界が、より革新的な方法で人工知能(AI)を利用できるように、ロンドンジャーナリズムのシンクタンクPolisと提携し、本プロジェクトを構築していくことを明かした。
Google ニュース イニシアティブは、デジタル時代のジャーナリズムの未来を切り開くべく、報道業界とのコラボレーションを推進する取り組みだ。サービス、パートナーシップ、プログラムの3つの方法でニュースメディアと連携し、ジャーナリズムの未来を広げていこうというもの。
・世界のジャーナリストが利用できる無料のオンライントレーニングを提供
本プロジェクト“ジャーナリズムAI”では、ニュースルームの研究と訓練に重点を置く予定。これについて、Google News Labのパートナーシップおよびトレーニングの責任者Matt Cooke氏は、次のように語っている。「今回のプロジェクトでは、ニュースレターや学術機関と協力しつつ、ベストプラクティスハンドブックを作成します。そして、世界中のジャーナリストに、AI利用に関する、無料のオンライントレーニングを提供するつもりです」・ジャーナリズムの信頼回復につながるか?
Googleは、今回の発表に先立ち、“Google Earth Studio ”という、Google Earthの衛星と連携した3D画像アニメーションツールを公開。Google Earthは、世界のさまざまな場所の地図や衛星写真、建物の3Dデータなどを閲覧できるものだが、このツールは、それを使って、空撮したような映像ファイルを作成できる。同社ではこれ以外にも、世界各国のジャーナリストが利用できるツールを、無料で提供していくつもりだ。相次ぐ偏向報道や誤報により、ジャーナリズムの信頼性が問われる昨今。ニュースメディアの質を上げ、再び存在価値のあるものにするには、大規模な取り組みが必要だ。デジタル時代を見据えた、Googleの挑戦に期待したい。
souce by THE HINDU