しかしBluetooth対応というテックを搭載したスマート巻尺で、アプリをダウンロードしたスマホと連携させることで測定した値が音声で読み上げられるようになる。
・リールの動きから値を算出
開発したのはオーストラリア・クイーンズランド工科大学の学生チーム。視覚障がいを抱える学生が部屋をリノベーションしようとしたが、巻尺の値を読み取ることができないためにリノベをあきらめざるを得なかった、という体験がこの開発の背景にある。巻尺の値が見えなくても音声で確認できるよう、Bluetoothを巻尺に内蔵し、専用アプリもつくった。センサーがリールの動きをモニターし、それをもとに測定値を割り出す仕組みだ。
・データの保存も
また、Macaronはその場で測定値を読み上げるだけでなく、ボタンを押して測定データをアプリに保存することも可能となっている。これなら、いちいちメモをとる必要がない。データの保存が完了すると振動でそれをユーザーにお知らせする。開発チームはジェームズ・ダイソン賞のコンペティションに応募したところ、見事オーストラリア国内で最優秀賞を獲得し、賞金3000ドル(約34万円)を手にした。
この賞金をもとに、チームはMacaronの商品化を目指す考えという。
クイーンズランド工科大学