オハイオでは、Smart ColumbusやDriveOhioといった機関が地域レベルでスマートシティ化の取り組みを進めていて、今回のSmart Circuitも交通ネットワークの改善などに主眼を置いた実験的な試みとなる。
トヨタも出資する米スタートアップMay Mobilityの車両を使用する。
・10分おきに走行
シャトルバスといっても4座席しかないバンのような小型タイプを活用する。3台が約2.4キロのループ状ルート(バス停4カ所)を午前6時から午後10時まで10分間隔で走行する。バスは自動運転だがバックアップとして運転手も乗り込む。スピードは時速40キロほどと通常の車にくらべるとゆっくり。乗車は無料なので、時間に余裕のある人にはいいかもしれない。
・コミュニティの“足”として
車両を手がけるMay Mobilityは、地域の足としてのバスの開発にフォーカスしている。行政などとともに、自動運転シャトルバスの都市インフラへの影響などを調べるプログラムを展開していて、商業ベースの他社とは異なるスタンスだ。May Mobilityはすでにデトロイトでも6月に同様のシャトルバスをスタートさせていて、今後は他都市でも展開する計画とのこと。
こうした取り組みが広がってくれば、今後の都市設計やインフラ整備に少なからず影響を与えそうだ。また、高齢者や体が不自由な人に“足”を提供するという福祉的な意味合いにおいても注目される。
Smart Circuit