ここにテック活用の機能がさらに加わる。Pocket Galleryという、AR(拡張現実)を使ってバーチャルのアートギャラリーを展開するというものだ。手始めにフェルメールの全36作品がアップされている。
・手元のスマホで好きなだけ堪能
Googleによると、オランダの巨匠フェルメールの作品は、1点が盗難にあい、残りの作品は7カ国に散らばっているという。なので、フェルメール好きの人が作品を全て鑑賞したいと思ったら世界旅行をしなければならない。しかし、Pocket Galleryなら1カ所で、しかも手元のスマホで堪能できる。アプリを立ち上げ、Pocket Galleryに“足を踏み入れる”と、バーチャルの展示スペースが出現する。そこの壁に作品がかけられている。
ユーザーが作品に近づくと作品がアップになり、細部がはっきりと確認できるなど、実際に美術館を訪れているような雰囲気も味わえる。
・芸術専用のカメラで撮影
作品の撮影にあたっては、芸術作品向けに特別に製作されたウルトラ高解像度のロボティックカメラを使用したという。有名な「真珠の耳飾りの少女」も「牛乳を注ぐ女」も、全作品が細部まできっちりと鑑賞でき、人混みの中で鑑賞することが多い美術館での体験を上回るものになるかもしれない。
この機能はiOS、Androidいずれのアプリでも利用できるが、iOSであればARkitを、AndroidであればARCoreをサポートしている端末に限定される。