子供とその家族が遠方に住んでいて、もし自らの身に何かあったらすぐに対処できない。最悪、近所の住人すらもその事態に気づかないかもしれない。孤独死は全国で年間3万人も発生しているという。
その問題を解決するため、京都の仏具店が制作したのが「みまもりん」である。これは、高齢者が普段接する仏具をIoT化するデバイスだ。
・おりんで安否を知らせる
仏壇に供えられている「おりん」というものがある。これを鳴らして仏壇の前に手を合わせるのだが、この行為を家の住人がしている以上は無事平穏な1日を過ごしているということだ。みまもりんは、おりんの下に備えるセンサーである。おりんからの音と振動を検知し、それを遠方にいる家族のスマートフォンに通知するという仕組み。
おりんを鳴らせば作動する簡単な機構だが、逆にそれがなければ何か異常事態が起こったということである。習慣化されている事柄をモニタリングすることで、家族の安否を知ることができるのだ。
日本独自の仏具に着目したみまもりん。デジタル機器が苦手な人でも容易に扱うことができるという点も、特筆に値する。
・意見交換会に出席できる!
さて、このみまもりんであるが、クラウドファンディング「Makuake」で公開している出資枠の内容は少し変わっている。たとえば5万円の出資に対するリターンは、みまもりんプロトタイプのモニター権と製品意見交換会への出席権が用意されている。プロトタイプからの製品改良に携わることができる、というわけだ。
なお、5000円以上の出資へのリターンにはチタン製ストローが提供される。人体に害のない材質で、自然環境にも優しいストローである。
Makuake