多くの人が日常的に足を運ぶスーパーの駐車場で、電気自動車（EV）を充電できるようにするという取り組みを、英小売大手Tescoとフォルクスワーゲンが共同で展開する。

買い物中にマイカーを充電できるというメリットを消費者に提供するもので、今後3年間で2500基を展開する予定だ。

・スーパー600店舗に設置

小売店で展開する充電ネットワークとしては英国最大の規模となるという。

充電設備の導入は公共充電ネットワークを手がけるPod Pointが担い、全英にあるTescoのチェーンスーパー600店舗の駐車場に設置する。

・施設不足を解消へ

ネットワーク導入の背景には、EV充電施設の需要増大がある。英国では今年、EVとEVハイブリッド車の販売台数が20％伸び、それに伴い充電施設の不足感が顕著になってきているという。

そうした需要に応えるのが今回の取り組みだ。Tescoにとっては集客を図れ、またVWにとってはEV販売に勢いがつくというメリットがある。

ただ、基本的には環境問題への企業の社会的責任を果たすというアプローチで、スタンダードの7kW出力であれば無料で充電でき、50kWの急速充電のみ有料という。また、スーパーの買い物客だけでなく、誰にでも開放されているとのこと。

化石燃料から電気への移行は必然であり、誰でも、どこでも、そして無料で車を充電できるというのが理想だろう。

SWNS