しかしエアコンを使えば使うほど地球に負担をかけ、それがまた温暖化を招く。そうした悪循環を断ち切るために、地球に負担をかけない冷房ソリューションを募集するコンテストGlobal Cooling Prizeが開催されている。ヴァージングループのリチャード・ブランソン会長がスポンサーで、賞金は300万ドルだ。
・エアコン増加に歯止めを
コンテストの目的はただ一つ。エアコン以外の、環境に優しい家屋内の冷房ソリューションの開発・実用化だ。コンテスト事務局によると、全世界ではエアコン12億基が設置されていて、しかもその作動効率はさほどよくない。そして2050年までに、さらにエアコン33億基が設置されることが見込まれている。このままだと、温暖化が一層進むのは自明だ。
・地球への負荷5分の1以下
そこでエアコン以外のクーリングソリューションを模索しようと、このコンテストは開催される。応募の要件はというと、現在ある住居に設置できるもので、地球への負荷がエアコンの5分の1以下、コスト的には現在の水準の2倍以上にはならないこと。そして最大の消費電力は700W以下、消費する水量は14リットル以下であることだ。
予備的な応募の締め切りは来年6月で、本格的な応募は8月まで受け付ける。最終選考に残った10人にはプロトタイプ製作のための20万ドル(約2300万円)が与えられ、最優秀者には賞金100万ドル(約1億1300万円)が贈られる。
自分のアイデアで、世界を、そして地球を持続可能な住環境にしたい!という方はぜひ応募を。
Global Cooling Prize