・あらゆる場所に建設できるモジュール式住宅
ショットガンハウス形式を採用したモジュール式の「PetitPlace」は、都市部から自然豊かな田園地帯まで、地形や気候を問わず、25平方メートルの極小スペースから、あらゆる場所に建設できるのが特徴。
木材などの持続可能性に配慮した建築材料を用い、断熱性が高く、湿気のこもりにくい、風通しのよい設計となっている。
「Petit Place」の設計データはオープンソースとして提供され、誰でもダウンロードして利用でき、それぞれのニーズに合わせて、長さや幅、高さなどを自由にカスタマイズすることも可能。
設計データをもとに、CNCルーターで木材からパーツを切断し、組み合わせていくという流れだ。
「Petit Place」は、木材や断熱材、窓枠、窓ガラスなども含め、2万5000ユーロ(約321万円)程度の費用で建設できるのも利点だろう。
・オープンソース型住宅の広がり
オープンソース型住宅への取り組みとしては、草の根のオンラインコミュニティ「WikiHouse」のほか、大手家具量販店イケア(IKEA)の専門研究機関「SPACE10」も独自のオープンソース型住宅「Building Blocks」を発表している。オープンソースの仕組みを住宅に応用し、手ごろなコストで快適な住空間を万人に届けようという試みは、ますます広がりそうだ。(文 松岡由希子)
Petit Place