オランダの首都アムステルダムで2018年に創設された「Crisp（クリスプ）」は、スマホアプリのみを使ったユニークなネット専業スーパーだ。

同年11月、オランダ全土を対象に、生鮮食品や加工食品などの配送サービスを開始した。

・新鮮で高品質な食料品をいつでもスマホアプリで注文

オランダ中央統計局（CBS）によると、オランダでは、2013年以降、ネットスーパーへの需要が伸びており、2017年時点で、インターネットで食料品を購入している消費者の割合は29％と、欧州連合（EU）の平均値14％よりも高くなっている。

このような消費者の購買行動の変化を受けて、「Crisp」では、専用スマホアプリを活用し、新鮮で高品質な食料品をより早く便利に購入できる仕組みを構築。

ユーザーは、専用スマホアプリから、青果物、精肉、鮮魚のほか、チーズやパスタといった加工食品など、1200品目以上の商品をいつでも注文でき、午後10時までに注文すると、翌日に商品が配送される。

・厳選したサプライヤーからの直接調達により低価格を実現

「Crisp」は、品質の高い商品を供給する農家や畜産家、漁師、食品加工業者のみを厳選し、これらのサプライヤー204社と直接取引することで、調達コストを削減し、新鮮で美味しい高品質な食料品を手ごろな価格で販売しているのも特徴だ。

「Crisp」では、2018年11月、300万ユーロ（約3億8600万円）の資金調達に成功しており、今後は、オランダを中心に、事業を展開していく方針だという。（文　松岡由希子）

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