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MIT開発の飛行機はがイオン風を利用して飛ぶ!温室効果ガスも騒音も出ない

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MITの研究チームが、イオンを動力とする飛行機の初飛行を成功させたようだ。

「スタートレック」に出てくる静かで排気ガスのない航空機からインスピレーションを受けて生まれた構想が、9年間の研究・開発期間を経てついに実現。飛行機は、化石燃料を使わないため温室効果ガスも出さず、ドローンのような飛行中の騒音もない。

このプロペラもモーターもない飛行機は、飛行中に生成されるイオン風を利用して、静かで安定した飛行を維持する。

・イオン風推進システムによる飛行機の初の連続飛行

研究チームは、電流が電極の間を通過するときに発生するイオン風の活用を思いつき、研究を重ねてきた。それなりの電圧が加れば、電極間を流れるイオンは飛行機の連続飛行にとって十分な推力となる。

ただ開発当初は、実用的なイオン風推進システムは実現不可能と考えられており、外部の電圧供給装置に繋がれた小型模型を飛ばすのにとどまっていたようだ。

今回、イオン風飛行機は60m飛行し、幅5mの飛行機の連続飛行に十分な推力が生み出せることを証明した。

・4万ボルトの電圧でイオンを生成

研究チームが飛ばした飛行機はグライダーのような形をしていて、翼の前端と後端にそれぞれ正/負の電荷を発生させるワイヤが配線されている。

ボディがバッテリーとなっていて、蓄積された電荷を4万ボルトという高電圧に変換してワイヤに流す。すると、まず翼の前端で周りの空気分子から負の電子が取り除かれてイオン化。形成されたイオンは、負に帯電したワイヤに向かって流れ、これが空気分子と衝突することで、飛行機を前進させる推力となる。

今回の飛行は、イオン風飛行機の実用化に向けた大きな一歩となったわけだが、研究チームは、より少ない電圧で飛べるよう研究を続けていく計画だ。

まずは、従来の飛行システムとのハイブリッドで旅客機などに組み込まれることを想定。イオン風推進システムが一般的な技術になるよう着実に歩を進めていってほしい。

参照元:MIT engineers fly first-ever plane with no moving parts/MIT News

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