今や米国だけでなく世界的に人気が高まっている電動アシスト自転車シェアリングだが、欧州で後進国となっていた英国でいかに住民の“足”として受け入れられるかに注目があつまる。また、Limeのもう一つの主力サービス、電動キックスクーターの投入も気になるところだ。
・テックの町でお試し
今回、サービスが導入されたのは、ロンドンから北西に約80キロのところに位置するミルトン・キーンズ。なぜ地方で? と思うかもしれないが、ミルトン・キーンズはテクノロジーを積極的に取り入れるニュータウンとして知られる。ミルトンではすでに自動運転車も走り、ロボット荷物配達サービスが始まったことはTechableでも先日紹介した。つまり、テックを“お試し”するのに最適の町で、全国展開の足がかりとなる。
・おなじみ緑色のボディ
今回投入されるアシスト自転車は250ワットのモーターを搭載し、のぼり坂でも楽に走行できるタイプ。おなじみグリーン色で、前部に荷物用のバスケットがあるなどデザインはオーソドックスだ。料金は、解錠するのに1英ポンド(約145円)で、その後1分ごとに15ペンスかかる。スマホのアプリで利用可能な近くの自転車を検索し、解錠もスマホのカメラでQRコードをスキャンして行うというのは他国で展開されているサービスとまったく同じだ。
Limeは米国ではすでに定着しつつあるサービスで、欧州でも急速に広まっている。英国は日本と同じで電動キックスクーターの公道走行が禁止されているが、他国での人気を背景に規制が緩和されるのか、今後の英国の動向は日本にとって参考になりそうだ。
Lime