現在、ブドウ園向けの完全自律型ストラドルトラクター「Bakus(バクス)」の開発をすすめている。
・ブドウ園向け完全自律型ストラドルトラクター
「Bakus」は、赤外線ビジョンと人工知能(AI)により完全自律で稼働し、ブドウ園で土作業やつるの手入れなどを行う。四輪式の電気推進によって、最速時速6キロメートルで移動でき、最大傾斜率45%の斜面をのぼることができる。
2時間でフル充電できる蓄電容量80kWhのリチウムイオンバッテリーが備えられているほか、上部にはソーラーパネルが装着され、昼夜問わず、最長10時間にわたって稼働可能。
長さ3.5メートル、幅1.75メートル、高さ1.65メートルとコンパクトで、重さ2.5キログラムと軽量なため、エネルギー消費量を抑え、農地の土壌圧縮を軽減できるという利点もある。
・2019年をめどに商品化の見通し
「VitiBot」では、2018年5月、地元ランスで開催された展示会において「Bakus」の試作品を初めて公開し、同年6月には、300万ユーロ(約3億8600万円)の資金調達に成功した。「Bakus」は、2019年をめどに、本格的に商品化される見通しだ。(文 松岡由希子)
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