それによると、民間で初めて宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)に送り込むのはSpaceXで、一連のテストを経て来年8月の打ち上げを予定している。SpaceXに続いて、Boeingの12月打ち上げもスケジュールに盛り込まれている。
・ソユーズ頼みからの脱却
米国のスペースシャトルが退役して以降、宇宙飛行士のISSと地球の行き来はロシアのソユーズに頼っている。ここに、米国の民間企業による宇宙船という手段が加わることになる。打ち上げが予定されているのはSpaceXの「Crew Dragon」とBoeingの「CST-100 Starliner」だ。
・まずは無人デモ機
有人打ち上げに向けて、両社はまず無人のテストフライトを行う。SpaceXはDemo-1と呼ぶデモ機を来年1月7日に打ち上げる。そしてBoeingの軌道飛行テストは同3月に行われる見込みだ。その後、打ち上げ時の非常事態コントロール能力などをNASAが精査し、有人のテストフライトという運びになる。この有人テストフライトは、SpaceXのDemo-2が6月に、Boeingが8月に予定されている。これらが全て順調にいって、正式な打ち上げとなる。
スペースシャトルが退役したのは2011年で、それから8年を経ての民間による打ち上げ。再び米国から宇宙飛行士をISSへと送り出すというミッションは最終段階にきている。
NASA