現在、様々な場面で用いられている指紋認証セキュリティー。それはたとえば、個人の持ち物を守る用途においても例外ではない。

キャリーケースに南京錠をはめる人もいるはずだが、もしその南京錠の鍵をなくしてしまったら大変だ。また、ダイヤル式の錠ではそれを解くのに手間がかかる。そこで開発されたのが、指紋認証式南京錠「CHICSO」である。

・最大40人の指紋を登録

CHICSOは僅か0.2秒で指紋を認識し、開錠する製品である。実に40個の指紋を登録することが可能だ。

これを単純に40人分とすると、それなりの規模の会社に携わる全員の指紋を登録できる。もちろん、家族全員の指紋を登録してCHICSOを共有するという使い方でもいい。

また、安価な指紋認証セキュリティーは他人のそれもあっさり認証してしまうこともあるが、CHICSOの場合は高解像度・360度プリント機能を有している。その上でAIテクノロジーを採用し、生体データの正確な認識を可能にした。

さらにCHICSOはIP65防塵防水規格も取得。あらゆる天候にも耐え得る堅牢さを持ち、氷点下20度から45度までの過酷な環境も問題にしない。このタフさは特筆に値する。

・3500回の動作が可能

CHICSOは当然ながら、電力を必要とする製品だ。開発者は1回の充電で3500回の動作か、1年の待機が可能と公言している。十分に実用的な電力容量と言えるだろう。

このCHICSOはクラウドファンディング「Kickstarter」で229香港ドル(約3300円)からの出資枠を設けている。ちなみにこの価格の枠では、304ステンレスを使用した1m長のケーブルが付属する。

Kickstarter