このニュースを聞いてがっかりした人もいるかと思うが、それとは別にオランダのスタートアップNoviosenseが同じように目で血糖値を測定する研究を続けている。ただし、こちらはレンズではなく細長いウェアラブルモニターだ。
・1型糖尿病患者で有効性
Noviosenseが手がけているのは、コイル状のモニター装置で、目の下まぶたの淵に置いて使う。搭載のセンサーが涙を感知し、そこから血糖値を測るというもので、データはワイヤレスでスマホなどに送信される。Noviosenseによると、24人を対象に行った第二段階の実験では1型糖尿病患者の血糖値測定に有効であることが確かめられたという。
・長期間装着できる
まぶたの淵といっても、コンタクトレンズ同様に目の中に入れることに変わりはなく、痛くはないのか、異物感はないのかと不安に思うだろう。モニターのサイズは長さ2センチ、直径1.5ミリ。ヒドロゲルでコーティングされていて、Noviosenseは「長期間つけていられる」としている。そして、常に血糖値をモニターできるメリットを強調する。
糖尿病患者にとって血糖値の管理は必要不可欠で、多くの患者はいま採血して測定している。当然、これは痛みを伴うため、肉体的負担がなくなる測定手法の開発が待ち望まれている。安全であることが前提となるが、Noviosenseの今後の進展に期待したい。
Noviosense