今やそのムーブメントは、コレクションラインを越えて、リアルクローズの域まで達しているようだ。先陣を切ったのは、北欧のファッションウェブショップCARLINGS。同社が発表したオリジナルブランド「Neo-Ex」は、世界初のデジタルクローズブランドとして、業界から注目されている。
・画像上の“試着”でお気に入りの1枚が手に入る
「Neo-Ex」は、従来のファッションブランドとは、まったく違った手法で機能する。洋服を購入するまでの過程は、かなりユニークだ。服を買いたいユーザーはまず、専用サイトに、自身の写真をアップロードしなければならない。その写真をもとに、Carlings の3Dデザイナーチームが、ユーザーが実際に作品を着ているかのように、画像に服をフィットさせる。画像を見たユーザーが気に入れば、そこで購入決定となる。一見、手間がかかるように思われるが、これは実に無駄のない方法だ。店舗で店員に急かされながら試着すると、あとで後悔することも多いが、このやり方ならまず、心配はいらない。いろいろな角度から客観的に検討できるし、購入意志を固めるまで、じっくり時間をかけられるからだ。
・価格は1300~3900円
この仕組みは、ユーザーの満足度を上げるだけではなく、環境保護にもつながる。余分な繊維や機器、ツールも必要ない。3Dプリンター1台で服を生産できるのだから、廃棄物の削減にも、大いに役立つだろう。価格帯は、10〜30ユーロ(約1300〜3900円)。商品は、Carlingsのウェブストアより入手可能。利益は全額、水と衛生専門の国際NGO、WaterAid(ウォーターエイド)へ寄附される。
souce by TREND HUNTER