特定の交通機関利用の集中解消や、車の使用量減少によるCO2削減など、利便性・収益性の恩恵を考えると都市側もこの流れを無視するわけにはいかない。
ただ、普及のスピードが速すぎるゆえの問題も山積みとなっていて、トラブルにつながるようなマナー違反が横行しているようだ。
そんななか、電動スクーター激戦区となっているロサンゼルス市は、スタートアップのRemixと手を組み、電動スクーターの管理プラットフォームを構築する準備を整えている。
・バイクシェアリングや電動スクーターシェアリングを統括管理
ロサンゼルス市が計画しているのは、バイクシェアリングや電動スクーターシェアリングの統括管理で、モビリティデータ仕様の策定を目指すものだ。モビリティ管理プラットフォームを開発するRemixに加え、データの収集対象には電動スクーター3強うちの2社、LimeとSpinを選んでいる。
もう1社のBirdについては今回の提携からはずれたが、同社はすでに自社車両の管理プラットフォームを都市機関向けに提供していて、独自路線を突き進んでいる。
・ユーザーデータを利用して秩序を与える
Remixによる管理プラットフォームは、車両がどこにあるのかや、どれくらいの車両が公共交通機関までのアクセスとして活用さているのかなどを都市機関が把握できるようにするもの。これにより、電動スクーターがどの地域で不足しているかなどニーズを把握してリソースを適正配分することも可能になる。
また、モビリティデータ仕様を策定することで、都市機関が匿名化したユーザーデータを利用できて、違反者の把握や対応が容易になる。
ロサンゼルス市でいちはやく電動キックスクーターのデータ標準が導入できれば、Rimixによる横展開も可能だろう。
参照元:How Los Angeles wants to manage bikes and scooters with data/Axios