今回ご紹介するのは、動くファザード「Brixels」。壁面を自由に回転させる他、デザインまで変更できる、世界初の建築アートツールだ。
・大規模なアートワークを実現
「Brixels」の正体は、独自のソフトウェアで制御された、変貌自在なデジタル式レンガ。いわゆるキネティック・アーキテクチャーと呼ばれるもので、レンガ造りの要素と、ピクセルの組み合わせによって、大規模でフレキシブルなアートワークを実現する。レンガはさまざまな形、サイズ、材質にカスタマイズ可能。壁はもちろん、玄関やポーチなどのファサード、手すり、フェンスにも利用できる。
・デザインミュージアムなど、いくつかの機関と契約交渉中
ファーストプロダクトは、「Brixels Mirror」という鏡を駆使したシステム。幅約5.5メートル、高さ約2メートルで、片面は黒一色、もう一方が鏡になっている。操作は、スマートフォンから行う。例えば、“シルエット”コマンドでは、ユーザーが近づくと、そのシルエットに合わせて、インスタレーションが変化。人間の動きと一対になった、多彩なリフレクションを体験できる。
すでに、ニューヨークのクーパーヒューイットスミソニアンデザインミュージアムを筆頭に、いくつかの機関やブランドと、契約の話を進めているという。新時代の建築芸術として、ぜひ浸透してほしい。
Brixels