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病院の装置と同じ精度でスマホでも心電図を測定できるとの研究結果

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急性心筋梗塞に襲われた時の対応は一刻を争う。早く適切な処置をしなければ命への危険が深刻になり、助かっても後遺症が残ってしまうことになりかねない。

その際の診断に使われるのが心電図だが、スマホベースの心電図測定システムでも、医療機関などで使用される装置とほぼ同じ精度の測定ができるとの研究結果が発表された。

・患者204人で試験

研究を行なったのは米国ユタ州にあるインターマウンテン医療センター心臓研究所の研究チームで、米国AliveCor社のアプリを使用した。

研究では胸の痛みを訴えた患者204人に、医療機関で使用される12誘導心電図装置と、AliveCorアプリに2本のワイヤでアタッチメントをつなげたセットの両方を使用してもらった。

経験のある人は多いかと思うが、12誘導心電図装置は患者の体のあちこちにマシーンにつながった吸盤のようなものをつけていくもの。一方のAliveCorセットは小さなアタッチメントに左右の指2本ずつを乗せるだけだ。

・診断がスピードアップ

204人に試してみてもらったところ、「ST上昇型急性心筋梗塞」とそうでないものをAliveCorアプリははっきりと区別でき、その精度は12誘導心電図装置と変わらなかったという。

研究を主導したBrent Muhlestein医師は「心筋梗塞を診断するのにアプリが有用であることが明らかになった。診断にかかる時間を短縮でき、すぐに適切な処置に移れる」としている。また、心電図測定装置に比べコストも安いことから、装置の導入が難しい発展途上国や過疎地で役に立つとしている。

研究結果はこのほどシカゴで開かれた学会で発表された。

Intermountain Healthcare

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