サービス開始時は自転車1万台を投入し、その後利用状況をみながら最大2万台に拡大するという、世界最大の電動アシスト自転車レンタルサービスとなる見込みだ。
・1カ月40ユーロ
サービス名称は「Véligo」。運営するのは、主に電動ではないタイプの自転車によるシェアリング「Vélib」を現在展開している公共輸送会社(IDFM)だ。Vélibが通常の自転車によるサービスで、時間貸しなのに対し、Véligoは借り手が自宅に持ち帰ったりするなど契約期間は自由に使える。
レンタル料金は1カ月40ユーロ(約5200円)。通勤・通学する人が地下鉄やバスの代わりに毎日使うと元はとれそうな設定で、さらに地下鉄定期券で使える雇用主が提供する補助制度を活用すれば20ユーロと半額になるという。
・環境汚染抑制に一役
乗る人の体重やどれくらいペダルをこぐかにもよるが、Véligoの航続距離は約9キロ。明らかに日々の通勤や、ちょっとしたお出かけでの使用を想定している。このサービスの目的は車の使用の抑制、ひいてはパリの環境汚染の抑制だ。IDFMは、「レンタルで電動アシスト自転車を体験することで、購入しようかとなるのでは」としていて、啓発の意味合いの強い事業になるようだ。
Véligo