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多言語対応のAIスピーカー&チャットボットをホテル客室とフロントに導入 訪日外国人の接客をサポート

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2020年東京五輪に向けて、ますます訪日外国人の増加が見込まれる中、ホテルなど宿泊業界も多言語対応に迫られている。予約や施設の管理、接客など、サービスの質の向上を目指すためには、スムーズなコミュニケーションが欠かせない。

・都市型アパートメントホテル『MIMARU』にて、AIスピーカーを全室&フロントに導入

大和ハウスグループの株式会社コスモスホテルマネジメント(コスモスイニシアグループ)と、アプリケーション開発のTradFit株式会社の2社は、コスモスイニシアが展開している、グループでの中長期滞在需要に対応する都市型アパートメントホテル『MIMARU東京 赤坂』『MIMARU京都 新町三条』にて、AIスピーカーを全客室およびフロントに導入するという。

「APARTMENT HOTEL MIMARU」は、キッチンやリビング・ダイニングスペースを備え、4名以上のグループでの旅行でも快適に過ごせる都市型アパートメントホテル。客室内にキッチンや調理器具などを常備し、ランドリー機能も備えているため、長期滞在にピッタリ。ホテル周辺の観光情報やレストラン情報なども提供している。

2018年2月のホテルブランド誕生以降、東京・京都で7施設がオープン。客からは「室内が広く、ダイニングスペースではリラックスできた」「キッチンには調理器具が充実していて、外食・内食を使い分けて旅行が楽しめた」など、国内外を問わず、多数の高評価を得ているという。

・TradFitの多言語対応チャットボット

世界各国の客に対応できるよう、全客室およびフロントにAIスピーカーを設置し、客のフロントへの問い合わせに対して多言語で対応できるようにした。また、TradFitの技術を駆使し、AIスピーカーと連携した同社独自開発のチャットボットサービスを導入。言語の壁を越えて、客とコミュニケーションが取れることで、客にとっては利便性向上が、ホテル運営側としては業務オペレーションの効率化を図れるようになる。

TradFit独自開発のチャットボット・管理画面サービスでは、シンプルな管理画面、AIスピーカー向けアプリケーション、チャットボットをシステム連携している。チャットボットとは人工知能を活用した自動会話プログラムで、全17言語に対応している。

対応言語は以下。
英語、日本語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語、タイ語、フランス語、インドネシア語、ベトナム語、スペイン語、イタリア語、マレー語、ミャンマー語、ドイツ語、ロシア語、メキシコ語、ポルトガル語

このシステム連携により、客が音声で話しかけた内容に対し、通常はデータベースに蓄積された内容をもとにAIスピーカーが対応。

返答できない内容もしくは対応できない言語の場合は、ウェブベースのチャットボットから、客は自国の言語で質問内容を入力することで、内容が自動翻訳される。ホテルスタッフとコミュニケーションをとることが可能になるというわけだ。

よくあるご質問や日々のやり取りはAIが学習し続け、回答は日々効率化・自動化されていく。AIスピーカーは6言語、チャットボットは17言語に現在対応可能。

■導入予定のサービス内容
・フロントへの問い合わせの自動化/効率化
・問い合わせの管理画面への通知
・多言語対応チャットボット(TradFit独自開発)
・周辺施設への送客レコメンド
・ニュース/音楽/アラーム設定
・PMS(宿泊管理システム)連携※
・客室間/フロント電話※
・客室のIoT化(音声での家電操作)※

※11月9日時点で導入していないサービス

外国人客がフロントに電話をする際に、障害となっていた言葉の壁がなくなるため、これまで以上に有用な情報を得たり、サービスをまんべんなく利用できるようになるだろう。2020年に向けて、どんどん普及していって欲しいものだ。

APARTMENT HOTEL MIMARU
株式会社コスモスホテルマネジメント
TradFit株式会社
AIスピーカーとチャットボットを活用したITサービスを東京・京都の「APARTMENT HOTEL MIMARU」に初導入 PR TIMESリリース

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