運転技術や性能を競うモータースポーツといえば、フォーミュラ1などのカーレースが真っ先に思いつくだろう。その空版としてエアレースがあるが、電動飛行機だけによるレースを開催する計画が進行している。

Air Race 1の運営元が企画していて、2020年の開催を目指し、参加者を募集している。

・Air Race 1の一部として

レースの名称は「Air Race E」。事務局はアラブ首長国連邦・ドバイにある。計画では、すでに毎年行われているAir Race 1ワールドカップに加えるような形で行う。

Air Race 1では地上10メートルのあたりを飛行機が時速450キロほどで飛行するが、電気飛行機によるレースも似たようなものとなる見込みだ。

・技術発展を促進

開催の目的について、サイトには技術の発展、交通分野におけるクリーンパワー使用の推進、モータースポーツエンターテイメントの提供の3つが挙げられている。

確かにF1があることで各車メーカーはエンジンなどの改良をしているし、その性能を目のあたりにできるレースは多くのファンをひきつけている。そこに、「電動」という要素が加わっているのがAir Race Eの特徴だ。

電動飛行機の技術は近年大幅に向上しているが、それでもまだ発展途上にある。また、手がけるメーカーは車ほど多いわけでもない。ただ、車がガソリンから電動へとシフトしているように飛行機にも電動化の波が押し寄せているのは確かで、5年後、10年後にかなりの賑わいをみせるレースに育っている可能性はある。

Air Race E