カナダでは同国初となる電動フェリーが2020年にも運航開始となる見込みだ。
・定期航路に2隻投入
カナダ初の電動船は、ドイツの船舶テック企業Schottelとオランダの造船企業Damenが連携して建造する。オンタリオ州本土とアマースト島・ウルフ島を結ぶ定期航路に2隻投入される。建造される電動フェリーでは、Schottelの4つの電動プロペラをバッテリーで動かす。スピードは12ノットと従来のタイプと変わらず、それでいて排気ガスを抑制できるという大きなメリットがある。
大きさはアマースト島に2020年に投入されるフェリーが長さ68メートル、幅25メートルで乗客300人、車両42台に対応する。一方のウルフ島航路へは2021年の投入を予定していて、こちらは長さ98メートル。399人と車両75台が乗船できる。
・先行例に
電動フェリーはノルウェーで運航されているなど活用例はあるが、まだその数はかなり少ない。ただ、陸と空の乗り物が急速に電動化しているところをみると、今後電動船舶も世界各地で増えてくることが予想される。実際、来春にはニューヨークに登場する予定だ。世界的に先駆け例となるカナダでの導入は、他の船舶運航会社に影響を与えそうだ。
Schottel
Damen