このドローン測量を地下でも利用できないか。そうした視点で開発されたのが「Hovermap」だ。
・形状などもリアルに把握
Hovermapは鉱坑やトンネルといったところでドローンを自律航行させ、自動でマッピングするという最先端のソフトウェアで、オーストラリアのスタートアップEmesentが手がけている。LiDARや衝突回避センサーなどをフル活用してGPSが使えない地下でドローンを安全に飛ばせるだけでもすごい技術だが、このソフトウェアを搭載したドローンを飛ばすことで、鉱坑やトンネルのデータを収集し、自動でマップを作成する。
しかも3Dでとらえるので、中にどれくらの空間が広がっているのか、壁のデコボコといった形状までかなりリアルに把握できる。
・鉱業や建設業で重宝
Emesentは実際に昨年、西オーストラリアの地下600メートルでドローン測量テストを行ない、成功している。これは地下鉱坑で行われた初のドローン測量なのだという。当然のことながら、地下の測量は難しく、しかも危険が伴う。それをドローンに任せられるとなれば、鉱業や建設業などの分野でかなり重宝されることになる。
ソフトウェアHovermapは間もなく発売される見込みとなっている。
Emesent