このシステムを導入したのは、シンガポールの高級ショッピングエリア・ロバートソンキーにあるStudio M Hotel。同じエリアに、同系列(ミレニアムホテルグループ)のM Social Singaporeがあり、ここでも卵焼きロボットが活躍している。
・観光施設内オートメーション化の一環
日本同様、外国人観光客が増加するシンガポールでは、対応策として、近年、施設内のオートメーション化を推進している。中でも、ミレニアムホテルグループは特に積極的で、セルフチェックイン機を筆頭に、サービスロボットや、プールサイドからスクリーンを使って食事のオーダーをするシステムなどを採用。雑用を減らすことで、スタッフに時間を有効に使わせ、良質なサービスの提供へとつなげている。
このオムレツロボットも、そうした対策の一環だ。製造元は、Kurve Automationという、地元のスタートアップ。創業者兼最高経営責任者Hui Wing Feh氏は、今後加速するであろうフードオートメーションを見据え、自動卵焼きロボットを開発したという。
・フードオートメーションは将来、当たり前になる!?
Twitterに登場したのは、同社製造によるビュッフェ式のシェフロボット、Ausca (Automated Service Chef Associate)。3Dビジョンシステムや計量モジュール、温度プロープといった機能を駆使し、目玉焼きやオムレツを、シェフ並みの優れた技術で、難なく作り出している。アメリカではハンバーガロボット、日本でも、ハウステンボス内で、たこ焼きロボットが活躍するなど、観光施設を中心に、徐々にフードオートメーションが進み始めている。今はまだ実験段階ではあるが、将来的には、調味にテクニックが必要な料理以外は、ロボットが対応するようになるのではないか。今回のTwitterからふと、そんな未来を思い描いてみた。
Kurve Automationホームページ