欧州でもサービスが徐々に展開されている中で、各社が規制に阻まれて展開できていないのが英国だ。だが、このほどBirdがロンドンの公園でトライアルを開始した。
・公園の中で乗車体験
今回のトライアルはロンドン東部のオリンピック公園の中だ。というのも、英国では電動キックスクーターの公道利用は認められていないからだ。公園の中、しかも決められたルートでのみの利用なので、サービスの試験展開ではなく、お金を払っての“乗車トライアル”に近い。電動キックスクーターってこんな乗り物なのか、ということを体験できる。
・交通当局と共に模索
サービス展開にはまだ程遠いが、しかしBirdにとっては重要な一歩だ。サンフランシスコでキックスクーターが街中に散乱して社会問題となったことをきっかけに同社はサービスを展開するにあたっては地元の行政と協力する方針を鮮明にしている。今回のロンドンでのトライアルも、交通インフラとして社会に負担をかけることなく電動キックスクーターのシェアをどう展開できるかということを模索するためのものだ。
簡単に地元当局から営業許可を得られるとは思えないが、当局と足並みをそろえて取り組むことによりロンドンマーケットに“一番乗り”できる可能性はあり、それはかなり魅力的だろう。
翻って日本でも公道での電動の乗り物の利用は規制があり、このロンドンでの取り組みは参考になりそうだ。
Bird