当然のことながらより鮮明で、宇宙飛行士の作業する様子がくっきりと映し出されている。
・REDのHelium 8K
この8Kカメラは、REDのHelium 8K。今年4月にSpaceX社の貨物補給ミッションで国際宇宙ステーションに届けられていた。NASAによると、解像度は8192×4320で、大衆向けのHDテレビディスプレイが1920×1080、デジタル映画が2K、4Kであることを考えればかなりのスペックとなる。
・実験の様子を案内
今回公開された8Kビデオには、宇宙飛行士のステーションでの仕事ぶりや、実験の様子などが収められている。実験には、DNA配列を使った微生物の特定、地球と宇宙での植物の成長の比較などがある。8K導入をサポートしたアシスタントプログラムサイエンティストのDavid Brady氏は「画質の向上により、地上にいる人が宇宙での実験をより“近く”で見ることができる」と話す。
とはいえ、まだ8Kに対応するディスプレイはそう出回っていないことから、一般の人が今すぐ宇宙を8Kで“体験”できるというわけではない。しかし、4Kがかなりの勢いで浸透していることを考えれば、8Kによる宇宙ステーション観察もそう遠い先のことではなさそうだ。
参考までに、8Kの宇宙ステーションのビデオはこちらのリンクから閲覧できる。
NASA