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ワクチン輸送にドローンを活用! 島嶼国バヌアツで新たな試み展開へ

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南太平洋に位置するバヌアツで、ドローンを使った新たな試みが間もなく開始される。同国政府が国連児童基金(Unicef)の協力を得て、国内の僻地にドローンでワクチンを届けるというものだ。

医療機関へのアクセスが難しかったり、従来ワクチンが届けられなかったりする地域に住む子供たちにワクチンを接種することで予防接種率の向上、ひいては子どもたちの健康増進につなげるねらいだ。

・崖も谷も飛び越える

バヌアツは83もの群島で構成される島国だ。その中で、人が住む島の3分の1しか飛行場や道路が整備されていないのだという。つまりアクセスするのに時間がかかるところに多くの人が住んでいることになる。

そうした僻地に住む子どもにワクチンを接種するというのは容易ではない。現状では看護師らが何時間も歩いてワクチンをクリニックに届けているのだという。一方で、ワクチンは温度管理が重要なものがほとんどで、歩いて届けるのにも限界がある。

そこでドローンを使ってワクチンを届けようというのが今回の試み。ドローンなら急峻な崖も谷もひとっ飛びだ。すでにドローン会社2社と契約を結んだという。

・初トライアルは12月に

初のトライアルは12月にされ、来年1月に2回目のトライアルを行う。実際に実行可能かどうかを見極め、その結果次第では実用化される。

先進国に住む我々にとってドローンというと空撮のためのものという認識が一般的だが、このワクチン輸送の試みは人々の健康や暮らしを支えるものとしてもドローンを活用できるというよい事例となりそうだ。

Unicef

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