中国・北京で自動運転技術レベル4のソフトウェアを搭載した車を公道でテストする。
・北京以外での実験も視野
バイドゥは言わずと知れた中国のインターネット大手。2017年から自動運転ソフトウェアの開発を進めていて、同社の取り組みは中国の国家プロジェクトとして認定されている。かたやフォードは他の車メーカー同様に自動運転車の開発を加速度的に進めている。今回はハードウェア、ソフトウェアそれぞれの企業が専門知識を持ち寄っての実験となる。2年間の予定で行われ、まずは北京で、そしてゆくゆくは他都市にも広げることを視野に入れている。
・中国市場での足がかりに
自動運転車の開発をめぐっては、車メーカーとソフトウェア企業がタッグを組むという構図が世界あちこちで出現している。GMとホンダはCruiseと組んでいて、先日伝えたようにフォルクスワーゲンはMobileyeと連携する。そして今回のFordとバイドゥだが、レベル4を搭載しての路上走行という実験そのものの意義に加え、Fordからすると巨大な中国マーケットで足がかりを築けるという“思惑”も当然あるだろう。
最近成長スピードに陰りが出てきているとはいえ、中国マーケットは巨大で、世界の電気自動車(EV)も4割ほどが中国で使用されているとの統計もある。
共同実験が終了する2年後には各連合が勢力争いを展開していることが予想される。
Ford