・スマホで現在地周辺の給水スポットを検索
英紙ガーディアンによると、2016年時点において、世界全体で1分あたり100万本以上のミネラルウォーター入りペットボトルが販売されており、その消費量は2021年までにさらに20%増加すると予測されている。また、廃棄されるペットボトルのうちの約8割が埋立処分されており、地球環境への影響が懸念されている。
「Tap」は、趣旨に賛同するカフェやファストフード店、ショップなどの事業者との提携のもと、独自の“給水ステーションネットワーク”を構築し、誰もが専用スマホアプリを介して、現在地周辺にある給水スポットを検索できるというシンプルな仕組みだ。
「Tap」に参加したい事業者は、公式ウェブサイトからアカウントを登録し、給水スポットとなる場所のプロフィールなどを入力すると、「Tap」から専用ステッカーが郵送され、店舗の入口などにこれを掲示して、「Tap」の給水スポットであることを示す。
利用者が給水スポットに水筒などを持参すると、事業者は無償もしくは有償で飲用水を提供する流れとなっている。
・30カ国3万4000カ所以上の給水スポットが登録
「Tap」には、現時点で、30カ国3万4000カ所以上の給水スポットが登録されている。日本でも、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向けて暑さ対策が課題のひとつとなっているが、「Tap」のようなグローバルなプラットフォームを“給水スポットマップ”として活用することも、その一助となるかもしれない。(文 松岡由希子)
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