近年、同社は電気トラックの導入を積極的に進めるなどしているが、今回も環境問題を意識した措置だ。
・最大積載量は181キロ
電動アシスト三輪車の後部には特注の貨物コンテナが設置され、この中に配達荷物を収納する。コンテナの容量は2.7立方メートル。最大181キロまで搭載でき、電動モーターと人がペダルをこぐ力の両方で推進力を得る。電動アシスト三輪車のメリットはというと、もちろんエミッションフリーであることがまず挙げられる。かつ、駐車スペースの確保が難しく、交通渋滞などがある都市部においては三輪車の方が小回りがきくということもある。大型トラックが侵入するには狭い道路でも活躍しそうだ。
・効率性を第三者が評価
今回のテストでは、電動アシスト三輪車の効率や、シアトルの街のインフラとの適合性などについて、ワシントン大学とUrban Freight Labが評価することになっている。その結果によっては、他都市での展開もみえてきそうだ。UPSは現在、低エミッションの車両9000台を運用し、電気トラックの導入にも積極的だ。TeslaのSemiトラックを発注しているほか、Tesla社以外のメーカーのものも採用している。
脱石油・ディーゼルの方針を鮮明に打ち出していて、同業他社に先駆けて全車両を完全エミッションフリー化すれば、企業のイメージアップにもつながりそうだ。
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