2017年4月には、米国の口コミサイト「Yelp」との提携のもと、米サンフランシスコの一部で「Yelp」傘下のフードデリバリーサービス「Eat24」に自律走行デリバリーロボットを試験導入したほか、2018年夏には、米テキサス州アーリントンでも公道での実証実験に着手している。
・2マイル圏内を安全かつ効率的に自律走行するデリバリーロボット
「Marble」の自律走行デリバリーロボットは、自律走行車には欠かせない「LiDAR」のほか、高解像度3Dマップ、センサーを搭載し、交通量の多い都市部でも安全かつ効率的に自律走行する仕組み。2マイル(約3.2キロメートル)圏内を、ヒトの歩行速度と同程度の時速3マイル(約4.6キロメートル)から4マイル(約6.4キロメートル)で移動する。
荷室は着脱式になっており、食料品や温かい食事、医薬品まで、様々な物を運ぶことが可能だ。
・ラストマイル対策にデリバリーロボットを活用!?
アーリントンでの実証実験では、1日2台の自律走行デリバリーロボットを試験的に導入。また、2018年8月には、アーリントン北部の歩道で自律走行デリバリーロボットを通じたマッピングにも着手し、取得したデータは、配送ルートの最適化などに役立てられる。
アーリントンは、2017年に米国で初めて自律走行型シャトルバスを導入するなど、自律走行型モビリティの先進都市として知られており、「Marble」の実証実験を通じて、地域内でのラストマイル対策においても、自律走行ロボットを積極的に活用していきたい方針だ。(文 松岡由希子)
Marble / City of Arlington