作業員の腰や膝などをサポートする下半身につけるタイプと、頭上作業時に首や背中などの負担を減らすタイプの2種を開発中で、年末までに試験を開始する。
・角度調整もできる
現代自動車は社内にロボティックスチームを抱えていて、ここが外骨格スーツの開発を手がけている。まず、下半身につけるチェアレス外骨格(H-CEX)。腰と太もも、膝にベルトを巻いて装着すると、足の裏に体を支える人工の脚がくる。これを使えば、作業員は腰を浮かしての作業時に“椅子”に座る形で作業ができる。当然のことながらこれだとずいぶん体の負担が減る。
H-CEXは体重150キロまで支えることができ、角度は85度、70度、55度で調整可能となっている。
・動きの制限なし
一方、上半身につけるベストのような形状の外骨格(H-VEX)は、頭上の作業時に威力を発揮する。装着すると60キロの強さを加えることになり、首や背中へのプレッシャーを減らせるという。どちらも、作業員の動きを制限することないとのこと。作業員の肉体的負担を軽減しながらアクシデントも減らすのはもちろん、作業の効率化にもつなげる狙いだ。
外骨格スーツは近年、医療分野で身体に不自由がある人のトレーニングやサポートなどに活用されるなど開発が進んでいる。産業分野においても車以外の工場でも取り組むところが出てきそうだ。
Hyundai Motor Group