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Enterprise 【Interview】ドローンを阿蘇の5箇所で飛ばし放題!「南小国ドローン手形」とはどんなサービス?開発者の思いや展望とは

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【Interview】ドローンを阿蘇の5箇所で飛ばし放題!「南小国ドローン手形」とはどんなサービス?開発者の思いや展望とは

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写真撮影の可能性を飛躍的に拡大させて飛行ドローン。撮影だけでなく、配送や災害救助など、さまざまな分野での活躍が期待されているが、個人が趣味などで使用するとなると、まだまだ意外と制約が多い。

「もっと自由にドローンを飛ばしたい」そんな願いをかなえてくれるのが、今回紹介する「南小国ドローン手形」というサービスだ。サービスを展開する株式会社コマンドディーの代表取締役・稲田悠樹氏に詳しいお話を伺った。

・「南小国ドローン手形」では、“ドローン”と“温泉地観光協会”がタッグを組む

Q1.「南小国ドローン手形」とはどんなサービスですか? 利用のメリットを教えてください。
1日3000円で、南小国町の指定の5箇所で自由に行き来しながらドローンを飛ばすことができるサービスです。

ご利用のメリットとしては、ご自身のドローンのスキルや練習したい内容に応じて、絶景の観光地や、廃校のグラウンドなど多様な環境で練習ができるという点です。

また、黒川温泉や満願寺温泉など温泉の町でもありますので、飛ばした後は入湯手形をご利用いただき、体の疲れを癒すこともできます。
観光、練習としてドローンを飛ばすなど様々なニーズにあう環境となっております。

・観光地を含めた複数個所の飛行地展開は国内初

Q2.「南小国ドローン手形」は、どのようにしてアイデアが着想され、開発が進められたのでしょうか。
多様なロケーションで気兼ねなく練習できる環境が欲しいと思っていた私と、観光誘致にドローンの活用を行いたいと思っていた南小国町観光協会さんと、意見交換をしていくうちに、既存の黒川温泉の入湯手形が、大変人気のあるコンテンツだったので、そのアイデアをいただき、「1箇所」ではなく「複数箇所」に利用可能にしようという発想に至りました。

また、ドローンを民間ドローンスクールで学んだ場合、グラウンドのみの練習が多く、現場およびそれに近い環境で飛ばした経験をしっかりと詰むことができていないという現状があり、ニーズがあると考えました。

もちろん、観光地を含めた複数箇所を利用可能ということは、国内では初めての事例でしたので、各場所の利用のご協力に関しては、観光協会および南小国町、各場所の管理者の方たちのご協力無しには実現できなかったです。
Q3.「南小国町観光協会」と「株式会社コマンドディー」提携の経緯を教えてください。
私が代表を務める一般社団法人救急医療災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会と南小国町は、「ドローンを活用したまちづくり協定」を結んでおり、昨年からドローンを活用した事業を一緒に行っておりました。

今回の運営に関しては、ユーザーのサポートやイベント等をきめ細やかに行うために、運営は熊本に本社を置く私が代表を務める株式会社コマンドディーで行うこととなりました。

・開催した「ドローン交流会」イベントで得たものとは


Q4.2018年10月15日に開催された「ドローン交流会in南小国ドローン手形 BBQ付き!」の様子や参加者の声はいかがでしたか? また、主催者として何か体感されたことはありますか?
15名ものドローン愛に溢れるドローンパイロットの方にご参加いただき大変盛り上がりました。一番盛り上がったのは参加者のドローンを並べた記念撮影ですね。総額いくらか考えたくありません(笑)。

参加者の方からは「“飛ばしていい”というお墨付きを得られることが何より安心」というご意見は多数いただきました。

また、平野台展望所、押戸石の丘の2箇所は、「とにかく絶景」「どれだけ撮っても撮り足りない」といったご意見もいただきました。

絶景をドローンで観光すること、練習しやすい環境、ともに私自身が欲しかったものを他のドローンパイロットも求めていたことがわかり大変嬉しく思います。

また、ドローンパイロット同士の情報交換や、教えあう環境など交流の場があまり無いことに困っている方もいらっしゃいましたので、こういった交流型のイベントも継続して行っていこうと思います。
Q5.今後の展開、展望があれば教えてください。
対応の箇所を5箇所だけではなく増やすこと、および普段は入れない場所での飛行イベントなど、ドローンパイロットが求めていることをすべて行っていこうと思っております。

また、早速とある企業さんからコラボの打診を受けており、企業での活用を進めるとともに、南小国町の観光客の増大、およびパイロットの技術向上と社会認知を高めていければと考えております。
ドローン、絶景、温泉。好きな人にはたまらない組み合わせではなかろうか。町おこしにも一役買いそうなユニークな試み、今後の動向にも注目したい。

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