照明や空調などネットにつなげてコントロールできる家電が最近増えてきているものの、Neurioでは昔ながらのボタン操作の家電も監視できるのが売りだ。Neurioの大きさは10.6センチ×6.6センチで厚さ3.1センチ。ブレーカー近くに設置して、ブレーカーと2本のケーブルでつなぐと、NeurioはWi-Fiで通信して電気の使用量や変動などのデータをクラウド経由で端末に送ってくれる。
全ての家電ひとつひとつの電気使用量を特定できるわけではないが、使用量の大きい家電―例えば、洗濯機、冷蔵庫、オーブンなど―は特定できるという。そして衣類乾燥機などが稼働したままの時は端末にアラートを送るような設定ができるので節電に役立てることができる。また、リビング、浴室、キッチンといった部屋ごとの電気使用量が把握できるので、アプリでどの部屋の電気使用量が大きいかをチェックし不要な家電の電源を切るなどして節電するという使い方も提案している。
開発したカナダのスタートアップ「Energy Aware」はブリティッシュコロンビア大学の学生が2005年に設立した。CEOによると、ベータ版を利用したユーザーの中には電気代を44%も減らした例もあったという。北米と日本ではブレーカーの仕組みなどが異なり、日本でそのまま使用するわけにはいかないが、アイデアそのものは参考になりそうだ。
Neurio