こうした背景にはブロックチェーンエンジニアの需要の増大があり、ブロックチェーン関連のシステム開発が、AI関連のものと並んで優先順位の高いプロジェクトに位置付けられていることがうかがえる。
・平均年間報酬は1700~2000万円
米HiredがCNBCに提供のレポートによると、グローバルでのブロックチェーンのエンジニアの平均年間報酬は、15万ドル~17万5000ドル(約1700万円~2000万円)とのこと。これは、一般的なソフトウェアエンジニアの平均年間報酬13万5000ドル(約1500万円)よりもかなり高い。
求人の職種としては、バックエンドエンジニア、システムエンジニア、ソリューションアーキテクトなどがあり、ネットワークやデータベース設計、暗号化コンピューティングのスキルが求められるようだ。開発で使われるプログラミング言語はJava、JavaScript、C++、Go、Solidity、Pythonなどとなっている。
・仮想通貨市場が低迷しても合併/買収件数は急増
企業が効率よくブロックチェーン人材や技術を獲得する手段としては合併/買収があるが、ビットコインの価格がピーク時と比較して70%下落しているにもかかわらず、過去1年間に合併/買収件数は増加しているようだ。投資銀行の米JMP SecuritiesがCNBCに提供したレポートによると、ブロックチェーン/仮想通貨関連の合併/買収は2018年末までに145件と予測されている。2017年にビットコインが2万ドルに達した時点での取引は47件だったことを考えると、この1年間で合併/買収が急増していることがわかるだろう。
グローバルでみると、Facebook、Amazon、IBM、MicrosoftなどIT大手は大規模なブロックチェーンプロジェクトを展開している。
また国内でみてもLINEやNTTデータ、三井住友フィナンシャルグループなどの活動が目立ち、ブロックチェーン人材の獲得競争は、今後さらに激化すると予想される。
参照元:Salaries for blockchain engineers are skyrocketing, now on par with AI experts/CNBC
Blockchain Industry on Track for Nearly 150 Mergers & Acquisitions in 2018/CCN