「TruTag」によると、アメリカでは偽造薬の影響で、正規のビジネスが年間6000億ドルもの損害を受けており、流通している薬のうち、およそ10%が偽造薬だという。これはビジネスだけではなく、患者の健康問題にまで関わる大きな問題である。そこで「TruTag」は、無害で食べても影響のないシリコン溶液を用いて、それらを薬や食品と混合させ、微小なコードを貼り付けるという技術を開発。既存の薬などで普通に見かけるように、薬や食品のコーティング加工をするような感覚で使用可能だ。
このコードはもちろん口にしても安全な物質であり、コード内には、製品に関する情報を搭載することができる。「TruTag」の専用読み取り機器を使ってスキャンすると、コードが読み取れるようになっており、コード内に組み込まれた製造日や製造地などの詳細情報を表示する。開発者としては、将来的にスマートフォンを使って読み取り可能にすることも視野に入れているという。
自分の健康と正規のビジネスを守るためにも、これからも偽造品には手を出さず、正規品を利用したいものである。
TruTag