・サイボーグ技術のメルティンMMI、20.2億円を調達
サイボーグ技術の実用化を目指すメルティンMMIは、 大日本住友製薬、SBIインベストメント、第一生命保険株式会社を割当先とする第三者割当増資を実施し、総額20.2億円を調達したという。MELTINでは、コア技術の「サイボーグ技術」を活用したアバターロボットのコンセプトモデル「MELTANT-α」及び医療機器の開発とともに、積極的なマーケティング活動に取り組んできた。プロダクトの高い競合優位性と大きな市場性を周知させることで、今回の資金調達を達成。実空間で本格的な遠隔作業が可能なアバターロボット「MELTANT」の実用モデルや、医療機器の開発、サイボーグ技術の実用化をさらに推進していく意向だ。
出資者のコメントは以下。
大日本住友製薬株式会社 代表取締役社長 野村 博 氏
「このほど、MELTINのビジョンに賛同し資本参加することとしました。当社が長年培ってきた医薬品事業の知見をもとに、MELTINと共に患者さんに貢献できる新たな価値を提供することを目指します。」
SBIインベストメント株式会社 投資部 兼 CVC事業部 次長 清藤 利郎 氏
「MELTINが開発に取り組む生体信号とロボット技術は医療機器やアバターロボット、ひいては人々の暮らしや産業に大きな変革をもたらすものと強く期待しています。高い志を持つ粕谷氏と關氏を中心とした新たな価値創造の取り組みをSBIとして全力で支援してまいります。」
第一生命保険株式会社 執行役員 投資本部長 宮田 康弘 氏
「当社は、運用収益獲得と社会的インパクト創出の両立を目指す"インパクト投資"として、MELTINに出資しました。
サイボーグ技術を活用した医療機器、アバターロボット等の開発・普及を進めることでMELTINが様々な社会課題を解決していくことを期待しています。」
・生体信号&ロボット機構制御技術を駆使
「サイボーグ技術」とは、生体信号を読み取り人間の身体動作や意図を忠実に解析する「生体信号処理技術」と、それらを実空間で忠実に再現するための「ロボット機構制御技術」を融合させた技術のこと。サイボーグ技術を高度に発展させ、実用性の高いBrain Machine Interface(脳や神経と、機械やコンピューターを接続するためのインターフェース)や義体(ロボット工学や生体組織工学などを活用した人工身体)の実現を目指している。
MELTINが考えるサイボーグ技術の最終フェーズにおいては、ヒトと機械は溶け合い融合し、特に意識せずとも、あたかも元の自分の体であったかのように機械やロボットを動かすことができるようになる状態。人々は自由に自分の体を選択し、補完・拡張・遠隔化することが可能となり、身体の限界を突破し、全ての人が不自由さから解放される世界の創出という、大きな目標を同社では抱いているという。
まるでSFの世界のような話だが、これを本気で実現を目指している企業の熱い思いを感じざるを得ない。世界を変えていくスタートとなるのか、今後も見守りたい。
株式会社メルティンMMI
PR TIMESリリース