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Tech AIが乳がんのリスクを予見! MIT、放射線医師と同レベルの診断ができるモデルを構築

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AIが乳がんのリスクを予見! MIT、放射線医師と同レベルの診断ができるモデルを構築

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Techableでは先日、GoogleがAI(人工知能)を使って転移性乳がんを検知できるツールを開発したことを紹介した。そして今回は、乳がんになる前の段階でリスクを予見する技術のニュース。

米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)とマサチューセッツ総合病院(MGH)は、乳腺濃度の高い乳房をマンモグラフィーの画像で判断し、がんのリスクを予見するアルゴリズムを開発した。

・高乳腺濃度を見つける

日本ではまだなじみが薄いが、英語では「デンスブレスト」という言葉があるほど、乳腺濃度が注目されている。乳腺濃度が高いと、乳がん発症リスクが高まるからだ。

加えて、乳腺濃度が高いとマンモグラフィーでがんを発見するのが極めて難しい。というのも、乳腺濃度が高い乳房は画像では全体的に白く写り、がん細胞もまた白く写るため見つけにくいのだ。

つまり、医師にも判断がつきにくいケースが往々にしてある。そこに、AIを活用しようというのが今回のアルゴリズム開発だ。

・医師と同レベルの診断

開発に当たっては、これまでに何万枚ものマンモ画像を見せてアルゴリズムに深層学習させた。その結果、ただの脂肪組織なのか、かなり濃度の高い乳腺なのかを識別できるようになった。アルゴリズムを使った診断は、医師の診断と90%同じだという。

また、診断にかかるスピードは画像1枚あたり1秒もかからないとのことで、これは集団定期検診などのときに特に力を発揮しそうだ。

当然のことながら、高濃度乳腺の場合、“がんリスクあり”となり、定期的に診断を受けることで早めの対応が可能になる。研究チームは今後、他の医療施設へのこのアルゴリズムの移行を検討するという。

MIT

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