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米国運輸保安局、空路での出国審査に顔認証チェック導入へ

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米国運輸保安局(TSA)は、搭乗客を対象に空港で行なっているセキュリティ検査に顔認証など生体認証システムを導入する。セキュリティを高めるとともにチェックのスピードアップを図るのが狙い。

まずは税関国境警備局と連携して国際線利用客向けに導入し、その後、TSAの事前審査プログラムに登録している人向けに実施。最終的に国内線でも導入する。

・検査が迅速化

米国に旅行したことのある人はご存知だろうが、米国の空港は安全性を確保するために厳重に搭乗客チェックが行われている。そのチェックは担当官が搭乗者のパスポートや航空券、身分証などを照らし合わせ、本人確認をするというものだ。

つまりマニュアル検査なのでかなり時間がかかり、セキュリティチェックを通過するのに常に長蛇の列ができているのが現状だ。しかし、生体認証を使えばかなりスピードアップが期待できる。

TSAが導入する生体認証には指紋も含まれるが、顔認証がメーンとなるとのこと。

・すでにテスト実施中

TSAは今年初め、ロサンゼルスやニューヨークなどいくつかの空港で国際線旅行客向けに生体認証によるセキュリティチェックのテストを開始している。

航空会社で搭乗手続きに顔認証を用いているところもあるが、これらのサービスとTSAのものが決定的に異なるのは、TSAの場合、セキュリティにかかわるだけに個人のアイデンティティや犯罪歴など極めてプライベートなバックグラウンドデータを扱っている点だ。これに関して、個人の動きが国に管理されるのを快く思わない人が出てくることも予想される。

TSA

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