スマートフォンならば電源を切ればいいが、公共の大型液晶画面はそうはいかない。ならば「IRL Glasses」をかけてみよう。全ての液晶画面を遮断してくれるサングラス、という触れ込みの製品である。
・液晶画面が真っ黒に
IRL Glassesに使用されている素材は、LCDとLEDの光をブロックする。つまりこれをかければ、液晶画面とLED照明だけが真っ黒になるというわけだ。PR動画を見れば、そのギャップは一目瞭然。IRL Glassesを使用した被験者は異口同音に驚愕の声を上げている。「液晶画面が黒く塗り潰される」というだけで、普段見ている景色が劇的に変化するのだ。
大通り、店頭、電車内、自宅。行く先々に液晶画面が存在し、そこからあらゆる動画が放映される。しかしたとえば、自分にとって不愉快な映像がふと流れたらどうだろうか。それだけでその日の気分は台無しだ。
もっとも、IRL Glassesは医療目的の製品でないことに注意するべきである。「集中力が上がる」「偏頭痛が治る」というような効果を謳っているわけではない。
・伸び続ける調達額
だが「見たくない画面を見ないようにするサングラス」は、この記事を執筆している最中もクラウドファンディング「Kickstarter」での資金調達額を伸ばしている。期限残り16日の時点で、11万ドル(約1230万円)の出資を集めてしまった。なお、当初の目標額は2万5000ドル(約280万円)である。現在は49ドル(約5500円)からの出資枠をKickstarterで設けている。配送は来年4月から。
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