なんと99%の精度で転移性乳がんの有無を判断でき、これは人が行う検査の精度より高い。
・小さな腫瘍も見逃さず
乳房以外の部位やリンパ節に広がった転移性乳がんを確実に検知するためにこのツールは開発された。ツールの名称はLYNA(Lymph Node Assistan=リンパ節アシスタント=の略)。腫瘍の特徴を検知するようアルゴリズムに学習させ、これによりさまざまな状態の腫瘍を発見することができるようになった。
人間であれば見逃してしまうかもしれない極めて小さな腫瘍も認識できるのだという。
・検査は1分以下
この開発の意義は当然のことながら、転移性乳がんの早期発見や検査での見落とし防止に役立てることにある。乳がんに限らず、腫瘍の有無の診断は簡単ではなく、いかに経験を積んだ病理医でも見落とすことはある。そこを、このツールを併用することで補えるというわけだ。
また、このツールを使った検査には1分もかからないという迅速性もメリットだ。
世界的にがん患者数は増加の一途をたどっている。このツールの早期実用化、そして乳がん以外の腫瘍への応用にも期待したい。
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