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DHLがタンザニアでドローンを活用した医薬品輸送の実証実験に成功

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ドイツの国際輸送物流会社DHLは、2018年10月、ドイツ国際協力公社(GIZ)やドイツのドローンメーカー「Wingcopter」との提携のもと、タンザニアでドローン(無人航空機・UAV)を活用した医薬品輸送の実証実験に成功したと発表した。

・ドローンにより医薬品をタンザニアの離島へ輸送


6ヶ月間にわたるタンザニアでの実証実験では、積載量4キログラムのティルトローター式ドローン「DHL Parcelcopter 4.0」を採用。

タンザニア北西部ムワンザからヴィクトリア湖に浮かぶウケレウェ島までの65キロメートルを平均40分で自律飛行した。

具体的な輸送ルートとしては、タンザニア政府の中央医薬品倉庫(MSD)からウケレウェ島ナンシオのウケレウェ地域病院にオンデマンドで医薬品を輸送し、ウケレウェ地域病院で採血した血液サンプルをムワンザのブガンドー医療センターに輸送した。

一連の実証実験での総離着陸数は180回を超え、総飛行距離は2200キロメートル、総飛行時間はおよそ2000分(約33時間20分)となっている。

・医療や公衆衛生を支える輸送インフラとしてドローンを活用


DHLでは、2013年12月に輸送用ドローンに関する専門研究プロジェクトを創設し、2014年4月には、世界で初めて、北海のユイスト島に医薬品や緊急物資をドローンで輸送することに成功。

2016年1月から3月には、ドイツとオーストリアの国境にあるバイエルン地方のライト・イム・ヴィンクルでも、ドローンによる輸送の研究プロジェクトを実施している。

DHLでは、これらの実績をもとに、とりわけ、医療や公衆衛生の分野における輸送インフラとして、ドローンの活用を推進していきたい方針だ。(文 松岡由希子)

DHL/Wingcopter

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